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Minecraftやるぞ

どうもこんにちは。Ashrmです。

今日はエイムのいらないFPSことみんな大好きMinecraftについてです。ところでこのフレーズは今私が考えたものなんですが、クロスボウの追加によりMinecraftFPSであるという言説が周囲でまかり通っています。Minecraftは(最近のアプデで追加されたピリジャーの襲撃などは飛び道具がないとかなり無理ですが)シューティング要素の他にも様々な要素があり、遊び方によってロールプレイングにもレーシングにも政治シミュレーションにもなるゲームです。各所でこの手の言説は繰り返されていると思いますが、かなりハードコアなゲームにありがちな一人称視点でありながら、必要な技術は必ずしもアクションやコントロールではなく、インターネットによって比較的容易にすごくなれるが、それはそれで極めるとかなり奥が深いし、極めるべき要素がアクション含め複数の方向に存在するという、とにかく間口の広さがMinecraftの大きな魅力です。

 

一般論は別にどうでもよいんですが。基本的にこの記事は私のMinecraft歴を書き連ねるだけになっています。一応(また)社会性に関する自虐ネタを書くつもりで始めたのですが、それ以外のことも漫然と書きなぐっているうちに、なんの意義があるのかわからなくなってきました。とはいえ、アップデートを積み重ねる前の昔のMinecraftの姿がちょっとわかるかもしれません。

本文

(1)

私のMinecraft歴は中学時代にさかのぼります。とはいえ、Minecraft自体を知ったのはそれより前だった可能性があります。「ゲームでSASUKEを再現した」みたいな動画を見かけ、「なにこのゲーム」と思い、調べたところそれはMinecraftというゲームで(おそらく当時は正規リリース直後)、有料だったので退却した覚えがあります。これ以降の記述もかなり記憶に基づいているので事実と異なる場合がありそうです。

まともにプレイし始めたのは中学2年生のころだった記憶があります。最初は当時私が良くしゃべっていた人間から「マルチプレイしたいから買え」と言われて、自分自身も興味があったので親に買ってもらいました(当時のMinecraft(後のJava Edition)は確か外貨でしか買えず、中学生が自力で購入することは非常に困難でした)。そして、私は中学の同級生と初めてのMinecraftマルチプレイを行いました。この面子は私と他の2人なんですが、このグループは私が別々に知り合った二人を引き合わせることで成立したもので、私はこれ以降も互いに無関係の友人を引き合わせるような行動をしばしばとっていますが、複数の社会グループで別々の自分を使い分けることができないからだと思います。

当時は全員がインターネット素人(と、言い切れたかどうか…)で、Hamachiなるソフトを用いていたような気がします(今でも広く用いられているみたいですね)。

このサーバーでやっていたことは基本的に建築が中心で、私自身はあまり高度なことは行っていなかったような感じだったと思います。マルチサーバーとはいえ私は一人で作業することが多かったと思います。このサーバーで行った最も大きな事業は、石レンガを用いて村全体を完全に暗闇に陥れるという何の生産性もないものでした。暗闇に陥った村は沸いたモンスターにより消滅させられました。私はMinecraftをやりながらの通話(当時はSkype)を主に楽しんでいたと記憶しています。ほかの人がいなくてもひたすら無意味に農業を行っていたような気もしますが。

当時のMinecraftはまだ馬やメサバイオームなどが追加されるかという頃で、スケルトンは間合いをとらず(そもそもこの記述にピンとくるかどうか)、斧はまだ武器ではありませんでした。そして、剣を連打して高ダメージを与えられました(今でも連打している人が多くいますが…)。また、(軽量化以外の)modで遊んでいたのはこの時期だけでした。現在のminecraftは、メジャーアップデートを繰り返すうちにバニラで遊べる機能が非常に多くなり、modを使用してプレイする意味があまりなくなってきているように感じます。

(2)

これは私の高校進学とともにゆるやかに散開していきました。ほとんどこのサーバーでの活動がなくなってしまった頃、やっぱりMinecraftがやりたかった私は、当時のPocket EditionをiPhone 5Sで入手し、一人で農業・建築をやっていたのですが、このとき「Minecraftは一人でやるものではないな」という考えになりました。というのも、苦労して建築をしても、一人でのプレイでは(スクショをTwitterにあげることはできましたが)成果物を見てもらえないと感じたのです。あるいは、複数人で一つのプロジェクトを遂行することに価値を見出していました。マルチプレイであれば、Minecraftのプレイヤーに成果物をほぼ確実に見てもらえるし、より大規模な建設プロジェクトを複数人と共有することもコミュニケーション次第で可能です。そこで、部活の人間を誘ってみました。この中には私のコンプレックスの対象もいましたが、少なくともMinecraftをやっている間だけはすべてを忘れることができていました。当時のPocket EditionはMicrosoft Accountと連携しておらず、マルチプレイ環境の構成はHamachiが使用できないのでPC版以上に困難だったと記憶しております。しかし、東方深秘録のネット対戦をするためにポート開放を知った副産物でこのマルチプレイが可能になったのでした。

このころのPocket EditionはまだAlpha版であり、プレイし始めの時には未だに空腹の概念すらなく(食べ物で直接体力が回復した)、レッドストーン回路も満足に組めなかったのでできることは非常に限られていました。その後、ようやくエンチャント・ネザー・空腹度・ポーションダッシュ・スニークが追加され、(0.12.1)、PC版に近い感覚でプレイできるようになりました。

この頃の記録が結構残っていました。当時はLINEでやり取りを行っており、メッセージはすべて消滅していましたがLINEのノートとアルバムに百枚程度の画像が残っていたのです。私のブログでは初めてまともな画像を見るという方もいるかもしれませんね

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当時のUIは36マスのインベントリから7マス選んで下に配置するというものだった。

基本的に一つの大きな集合住宅を建設するプロジェクトを進めていました。マルチプレイでなければ家はこんなに大きくなりませんね。Minecraftをプレイする上で実用性のほとんどない「食堂」や「風呂」といった部屋も配置しており、デザイン性がそれなりに考慮されていたことが分かります。まあデザイン性考慮といっても上の画像を見ればわかる通り建造していたものは巨大な豆腐といっても差し支えないものですが。

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でも私こんなにかっこいいゲート作れないよ


私のマルチプレイ歴の中で唯一自分で建てたサーバーだったので、全員で「ゼロから」スタートすることができました。これが大事な点で、みんなですべての苦しみや楽しみをそれなりに分け合うことができました。

しかし、このサーバーは10月24日に私が誤って発生させてしまった火災が原因で、建造プロジェクトが未完のまま解散してしまいました。鯖管の屑

(3)

大学に1年遅れで入学したとき、大学に現役合格した高校同期らの溜まり場の噂を聞いてのこのこ立ち寄った時に、Minecraftをプレイしている集団(高校同期しかいないわけではない)を見つけ、その集団のMinecraftサーバーに参加しました。この時すでにMinecraftJava Editionという呼称になっていました。

私は1.13のアップデートを待ってから、ちょっとしたプロジェクトを一人でやりました。海上氷上ボートレースサーキット制作を、まずdeep_frozen_oceanバイオームを拠点から6kmくらい離れたところで見つけるところから始めました。ネット上に上がっているMinecraftのサーキットに比べると全然装飾などがなってないですが…

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レース運営として空を飛ぶ権限のあった時に撮影したコース全景

このコースは周回に3分程度かかるもので、これが私がこれまでに作った最大の構造物です。このサーキットで実際にレースも行いました。一人で建設したとはいえ、マルチプレイでなければ、他の人にレースを楽しんでもらうのでなければこんなに大きなものは作れませんでした。これはよかったのですが、次第に私の居心地は悪くなっていきました。

彼らは志望学科こそ様々でしたが皆学問にまじめに取り組んでいて、その姿勢がMinecraftのプレイにも表れていました。英語サイトを参考にし、ゲームの仕様について考察し、よくあるMinecraftまとめサイトに書かれていないような新しい装置などを開発し、エリートらしく村人の奴隷化を進め(私の色眼鏡)、いい意味でも悪い意味でも都市化を急速に進めていきました。私は彼らと同じゲームを行っていたにも関わらず、施設開発に関して彼らが話すことがよくわかりませんでした。どうやら私がこれまでやっていたのは「田舎のMinecraft」だったようで、都会のMinecraftは様相が大きく異なっていたというわけです(私がサーキットを建設したのも拠点からやや離れたlukewarm_ocean上なのである意味田舎)。

そしてこれは単なる方向性の違いというのでは済まされませんでした。インターネットを探せばすぐに見つかるトラップタワー、ゴーレムトラップ、それすら作ったことがなかった私ですが、それを作って「便利になった」と満足していても「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」を突きつけられている感じがします。しかも、私自身は(仕組みを厳密には分かっていないにもかかわらず)コンピュータを使用するのと同じように自動農業施設付交易所(今では日本語の解説記事も充実しているようですが)などの恩恵にあずかっており、かなり無産オタクかましていたという負い目を感じてしまいます。

そして、建築のデザインもこれまでに見ない優れた人間がいて(たとえ動画などを参考にしていたとしても、それを貪欲に吸収しようとするのは良いことである)、私のすることがなくなってしまいました。

(4)

大学のMinecraft集団からほとんどフェードアウトしてしまった私は、別の大学のMinecraft集団に入りました。このサーバーはMinecraft Realmsを使用していました。私が参加し始めたときはすでにサーバーには(天空TTはなかったけど)一通りの自動化機構が備わっていたので、それを利用しての探索くらいならしようかなと思っていたと思います。とはいえ、技術開発に熱を出すようなサーバーではなく、一般的な大学生のユーモアを交えたマルチプレイサーバーだったと思います。

私はとりあえず外れに自宅の建造を始めましたが、現状完成しておりません。というか私がこのサーバーで残した建築物は実質的には天空TTくらいだったと思います。ただ、集団で冒険する楽しみはありました。

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これ見つけて後日みんなで攻略した

しかし、この集団でのMinecraftブームが過ぎ去ってしまったため、あまりログインしなくなりました。

 (5)

このように私はいろいろなサーバーを渡り歩いていったのですが、特に最近参加していたサーバーでは、自分のサーバー内での存在意義が疑わしくなることが多くありました。後発でサーバーに加入する場合、他の人人が頑張って建ててくれた自動化機構や交通システムなどを、私はただ利用するだけで、それを用いて新しいものが作れるならよいけれど、他の人のように(一発ネタでもいいけど)アイデアが思い浮かばず、とりあえず自宅は建てるけど、あとはすることがないという状態に陥りがちになりました。

そこで、「自分一人でどこまでできるかやってみたい、都市化を達成したい」と思うようになり、個人ワールドでのプレイにシフトすることにしたのです。

マルチプレイのよさは、Minecraftの他のプレイヤーに自分の成果物をよく見てもらうことができるということと、共同で事業を進めることができるということです。ところで、「共同事業」にやたら魅力を感じるのはやっぱりしんどいですかね?「どうせ自分一人じゃな~んにもできないから他の人の指示で動きたいんだろ」みたいな感じでしょうか。実際、マルチプレイで共同事業が始まるのは(マルチプレイそのものが「ワールドを繁栄させる」という大きな共同事業であるといえそうなことを除けば)非常にまれなことです。そもそもサーバー上で一つのプロジェクトを立ち上げて、複数人を協業に誘うのが非常に困難です。もし人が集まったとしても、プロジェクトのために情報伝達がうまくいくかはわからないし、事前に(誰が読んでも一意にしか解釈できないような)設計図を用意すればそのような問題はないかもしれませんが、設計図を用意するくらいだったら一人で建てたほうが楽です。大概「Aはこの区域、Bはこの区域」というほとんど丸投げのような指示をすることになりそうです。尤も、近い区域で同時多発的に建設が進むこと自体が互いに良い刺激を与えるものにはなりそうですが。

 

私の個人ワールドの現状を示します。

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今のところ基本的に農業しかしてません…

村人を拠点付近に拉致し、ガチャができる環境をつくることが目標です。これができればアイアンゴーレムトラップまでそう遠くないはず。これができなければほかの自動化も始まらないと思っています。一方で、少しだけMinecraft建築の勉強もしたい
 

1日の進捗をまとめてモチベにしようと、日記をつけています。

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記録は10/28から始まっている

 

この線とは別で言及しておきたいこと

私のMinecraft歴はこのように古くからマルチプレイ中心だったのですが、このことを友人に話したところ「Minecraftは一人でプレイするゲームだと思っていた」との反応が返ってきました。もちろん多くの人にとってMinecraftは一人でプレイするゲームです。

ところで、Minecraftをプレイしている人間は全員そうだと勝手に思うのですが、私のMinecraft歴はMinecraftの動画の視聴歴と切っても切れない関係にある、ということを指摘しておかなければなりません。さまざまな要因から、Minecraftはインターネットの動画撮影に非常に適したゲームでした。Minecraftを自分ではプレイしていなかった時期でも、Minecraftの動画はよく見ていたことがあります。中学時代はあまりYoutubeには関心がなかったようですが(そもそも当時は携帯電話もなく時間がなかったのもあるが、基本的にniconicoでMADを漁る生活をしていたので)、高校時代は、確か初期の「メイドさん100人できるかな?」を視聴したりしていました。また、実は当時ヒカクラをpart30くらいのころから追いかけ続けて、(泣く)のシーンまでリアルタイムで見た覚えがあります。手元の記録から時系列を確認すると、ヒカクラを見始めたのは奇しくもこの記事(2)で述べたサーバーが解散した直後でした。因果関係を感じずにはおれません。おそらく当時は「動画があるから自分一人でやる必要はないか」と思っていたんだと思います。マルチプレイ以外でMinecraftをやる意義を見出せなかったのです。しかし、最終的に現在(5)で示したようなソロプレイを行うモチベーションが生じたのもYoutubeの動画の影響が大きいことを認めなければなりません。その動画は、なんの因果かホロライブのMinecraftサーバーのものでした。このサーバーは参加者が約30人もいる大規模なもので、全員でまとまって行動することはほとんどなく、都市化に邁進するものもいればひたすら建築するものもいる、一貫性のない空間のようです。「メンバー全員がサーバーの発展のために努力している」というより「生活をしている」という感じがしています。こうした雰囲気が私をMinecraftに再び向かわせたのかもしれません。というのも、(5)で書いた「自分一人でどこまでできるかやってみたい、都市化を達成したい」という感情はソロプレイを開始する2020年10月28日の少なくとも3か月前から漠然と抱いていたのです。ただ、たぶんプレイを開始するに至った直接の原因は「おしゃれ建築ができるようになりたい」だったと思います。実用的には全く必要のない、内装や外装のディテールにも少しは関心を持てよと。

 

あとがき

私とMinecraftに関して、基本的に現時点で書けるほとんどすべてを書いてしまったと思っています。おかげでこの記事はMinecraftに関する記事である以外は、基本的に何が伝えたかったのかがあまりはっきりしない記事になりました。もともとこの記事の(3)と(5)の部分の因果関係を書きたくて書き始めたのですが、(1)と(2)の部分を書いているうちにそのことはどうでもよくなってきてしまいました。ただ、しばらくマルチプレイはしないと思います。やっぱり「サーバーの中で自分の存在感を出し続けたい、『自分は○○をした』という承認が他のメンバーと同程度に欲しい」という大事な要求が達成できないくらいほかのメンバーのレベルが高いです。もう少しだけMinecraftがうまくなったらやるかもとは思いますが、「Minecraftがうまい」って何なんでしょうか。ほとんどの人は「ハードコアモードで実績全解除」みたいなものは目指してないと思うし、もしそれができたとしても、建築がうまいかどうか、レッドストーン回路でなんでも実現できるかなどとはあまり関係がありません。そもそも要求されているうまさは「Minecraft」というより「人生」のうまさなのかもしれない

とにかくあまり一般化して、私の社会性に関する何らかの自虐をここから引き出すのはあまりよくないことが分かりました。ただ、私が他の人間と一緒にできる数少ないゲームの一つであるところのMinecraftについて振り返りをしたかったので、その目的はたぶん達成されました。今後個人ワールドに目覚ましい進展があったらここで報告するのもありかなとおもいます。

ありがとうございました。